今回のテーマは「おすすめの大学」
ですが、
みなさんにおすすめの大学を紹介するわけではありません。
むしろまったく逆でして、
「おすすめ」を鵜呑みにしてはいけない!
というお話です。
留学情報サイトを見ていると、
●絶対のおすすめ「○×大学」
とか、
●人気ランキングナンバー1「△□大学」
とか。
よくありますよね。
これ、信じるなとまでは言いません。
ですが、鵜呑みにしたら失敗します。
身近な例で説明しましょう。
例えばあなたが、
とあるフレンチのお店でランチを食べた。
おぉ、これは美味だわ~!
で、私ヨシノにメールを打つ。
「ランチだったら○×がおすすめ!
今度ぜぇ~ったい、食べに行ってみてね♪」
で、義理堅いヨシノは行ってみるわけです。
で、店の前でガックリ肩を落とします。
私ね、四川料理は大好きなんですが、
フレンチ好きじゃないんですよ。
ナイフとフォーク使って面倒くさい!
ヨシノの不評を買ったあなたは、
フレンチ好きの花子さんにメールを打つ。
「フレンチ好きのあなただったら気に入るはず。
明日はずぇ~ったい、あそこでランチしてね!」
友達思いの花子さんは行ってみた。
フレンチも好きですし。
が、しかし、
メニューを見て愕然。
ランチで7千円!
かくして、花子さんの不評をも買うに至る。
「おすすめの大学」もこれと同じです。
まず第一に、
★人によって基準が違う
例えば、
「上海のおすすめナンバー1、上海交通大学」
と書かれてたとしましょう。
書いた人は交通や買い物の便利さを念頭に置いていた。
確かにすっごい便利なところにあります。
なにせ上海のド真中ですから。
じゃあ、交通大がすべての人におすすめなのか?
断じて違います。
●にぎやかなところが好き
●生活に便利
●遊ぶところがたくさんある
こういった人には良いでしょう。
ですが、
●都会は苦手
●静かな環境で勉強したい
●遊びの誘惑から身を絶ちたい
こういった人には最悪の大学です。
もうひとつ例を。
「優秀な教師陣、△□大学がおすすめ!」
これ、要注意です。
まず第一にこれを書いた人は、
ほぼ100%間違いなく、
この大学のすべての教師の授業を
実際に受けたわけではありません。
1人か2人の教師の授業を受けて、
それをあたかもすべての教師がそうだ、
というように書いているだけです。
本人は悪気はないのでしょうが、
内容としては詐欺です。
第二に、
★教師の良し悪しは人によって基準が異なります。
これを書いた人が良いと判断した基準が、
●英語を使ってくれるので分かりやすい
●授業中に雑談が多くて面白い
だった場合、
●英語が分からないヨシノには苦痛です。笑
●せっかく中国に留学に来たんだから、
ひたすら中国語を聞きたい!
という人には迷惑この上ない教師です。
●半年しか留学できないので、
どんどん進めて欲しい!
という人にはストレスがたまるばかりです。
第三に、
★その教師にあたる保証はない
仮に王先生が本当に良い先生で、
あなたの基準から見てもベストだった。
でもね、△□大学には、
張先生も李先生も郭先生もいるわけですよ。
大きい大学になると教師は数十人います。
王先生に当たる可能性のほうが低いわけです。
もう一つ、
「おすすめの大学」の隠された罠があります。
それは、
★語られていない部分がある
確かにおいしいフレンチのランチだった。
それは本当だった。
でも、7千円とは聞いてねぇぞ~!
とある大学がおすすめ、と書かれていた。
詳しく読んでみると、
●1クラス人数が少ない
●学費が安い
●日本人は全体の1割以下
おぉ~、
まさに私が探してた大学じゃんか!
で、その大学に留学を決定。
期待に胸を膨らませ、成田から飛行機へ。
空港で大学スタッフと合流し、
車に乗って大学へ到着。
で、唖然、呆然、愕然。
な、な、なんちゅうド田舎じゃー!
周りには見事に何にもない。
本当に何にもない。
あ、よく見ると動くものが。
・・・
牛。(モォ~)
さらに夜。
アフリカからの留学生が、
ラテンの音楽をステレオ大音響で放出。
それも1人や2人じゃない。
寮の中はまさにカーニバル状態。
眠れんっちゅうに!
おすすめの大学を一切信じるな、とは言いません。
ですが、
★何を基準におすすめしているのか
これをしっかりと読むべきです。
そして、その基準が自分と合致しているかを吟味する。
逆に、そういった基準が明示されていない、
単なる「おすすめ大学」であるならば、
一切検討する価値はありません。
さらに、
★語られていない部分がある
このことを忘れてはいけません。
おすすめの大学の中に気になる大学があった。
その場合でも、
自分にとって重要なポイントについては、
事前にしっかりと確認する必要があります。
「留学生の体験談」
これも同じ理由で注意が必要です。
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【今週のまとめ】
1) おすすめの基準は人によって違う
2) 語られていない部分が必ずある
3) 体験談にも要注意
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